このページだけ読めば、まー、ゴーストは作れます。

あとはオマケみたいなもん。

……

さて


さ:わざわざ呼んでおいてその態度かー!
う:落ち着けっ!

↑これ、何だかわかりますよね?
もちろん、さくらとうにゅうの会話文です。


で、
里々の辞書ファイルは、大体こんな感じで書かれています。

*終了
:わざわざ呼んでおいてその態度かー!
:落ち着けっ!

は省略します。
頭に*終了がついてるのは、これが終了時のトークだからです。

ところで

辞書ファイルっていうのは、しゃべりが書いてあるファイルのことです。

C:\何か\ghost\花子&ポチ\ghost\master
にある、dic〜〜.txtが、里々の辞書ファイルです。

まずは dic1_Base.txt を覗いてみてください。
横着な人のためにここにも同じものを置いておきます。

順番に見ていきましょう

一番上の

shiori互換dll『里々(さとり)』用辞書

 基本的なイベントと、ランダムトーク。

この部分はいわゆる「コメント」です。
ゴーストがしゃべる内容ではなく、しゃべりを書いていくときの覚え書き。

次からが本文です。

本文の基本


*初回
:はじめまして。
里々のサンプルゴースト「ポスト」と申します。
:よぅ。
:こっちのうにゅうに似ていなくも無い落書きは「狛犬」といいます。
:よろしくな。
短い付き合いだろうけど。
:そうかもねー……じゃなくて、そーゆーこと言わないのっ。

見ての通りですけど、一応解説します。

*初回は、これがはじめて起動されたときに喋る内容だ、って意味です。

は、話者の交代。これを書くたびにさくら側とうにゅう側が切り替わります。

そこから先は、そのまんま、喋る内容です。
改行してあれば喋るときも改行されます。

ゴーストを作るのが初めてじゃない方や、ボトラーの方へ

カッコによる置き換え、の1


*起動
:こんにちは。
:うっす。
:(時候の挨拶)
:(狛犬のどうでもいい応答)

*起動なので、2回目以降の起動時メッセージです。

(時候の挨拶)が新しいところ。
里々では、カッコがかなり色々な用途に使われますが、
どの用途でも共通しているのは「カッコで指定した内容で、しゃべる内容を置き換える」ってことです。

少し下に

@時候の挨拶
(秋の食べ物)がおいしい季節だね。
寒くなってきたねぇ。
無機物もいいもんだね。

こんなのが書いてあります。
@時候の挨拶、というのは、ここからは「時候の挨拶」って名前のグループだ、って意味。

3つありますが、(時候の挨拶)は、この中のどれか1つに置き換えられます。どれを選ぶかはランダムです。

さらに(秋の食べ物)というカッコがあります。
これも同様に、
@秋の食べ物


やきいも
おでん


の中から、どれか一つが選ばれて、置き換えられるわけです。
実際に起動して、確認してみてくださいな。

どれか1つ


*終了
:それじゃ、また。
:じゃな。

*終了
:ではまた。
:またな。

*終了
:えんいー。
:なんか懐かしいなそれ。

いきなり3つもあります。
*終了なので、当然「何か」終了時のメッセージ。
つまりここには3種類の終了メッセージがあって、その中から1つを喋ることになります。

もちろんもっと沢山書いてもいいし、1つだけにしてもOK。
同じことを*起動でも*初回でもできます。
*初回を複数書くのは、あんまり意味がないような気もしますが……

ここに限らず、里々は同じものが複数あったら、どれか一つをランダムで選びます

ランダムトーク



:行頭の*で始まるのがイベント反応。何も無い場合はランダムトーク候補になります。@ではじまるのは単語候補です。
:ghost\\Post_and_Komainu\\ghost\\masterの中のdic1_Base.txtを見てくれな。
:多分すぐにわかってもらえると思うんだけど……
:見てダメなら諦めろ。
:……まぁ、そういうこと。

なにやら解説してますが。
この喋りのは、隣に何も書いてありません。

これがランダムトーク。つついた時や、一定時間おきに喋るやつです。

というか、ここから下は、ほとんどこれと同じランダムトーク、名前なしのです。
……これもまた、無数のランダムトークからランダムで1つを選んで喋っているわけです。

(このへんの解説、厳密にはちょっと違うんですが、実用上は問題ありません)

カッコによる置き換え、の2



:とにかく簡単で、ネタ入力が楽なのが売りです。
:唯一のな。
:……(6)まぁね。
(0)さくらスクリプトを知らなくても使えちゃいます。半角全角の切り替えが面倒だ! という方には特におすすめ。
さくらスクリプトもそのまま使えます。

カッコの中に数字が入ってます。 これはサーフェス(立ち絵)の変更です。

C:\何か\ghost\花子&ポチ\shell\masterに、surface??.pngファイルを入れたと思いますが、この??の部分を指定すると、その絵に切り替わる、と。

選択肢

ここまでで基本は押さえたことになりますが、 おまけでもう1つ。 ぐーっとスクロールして、ファイルの下のほうを見てください。

:問題です。
:なんだ突然。
:次のうち、足が8本なのはどれ?

_たこ
_いか
_まんぼう

見ての通り、選択肢(メニュー)です。
_(アンダーライン)の後のが選択肢候補ですね。

で、直下に

*たこ
:あたりー。
:……いや、それはいいんだが……
:何?
:もう少し有意義な……
:ん?
:……いいや、もう。
:んー???

*いか
:はずれー。
:いや、どうかな。
:え?
:イカは足が8本、手が2本て話だぞ。
:がーん。
:いや、よくは知らんがな。

*まんぼう
:はずれー。
:つーか足無いだろ。
:まんぼうって、美味しいらしいよ。
:ハガキでも食ってろ。
:……(4)うー。

とあり。
選択したものの名前を持つの内容を喋るわけです。

そういえば

言い忘れてたけど、里々はローマ字入力が前提です。

カナ入力は考慮していません……ごめんなさい。

……と、いうわけで

 dic1_Baseの内容を一通り解説しました。

 ここまでの知識だけで、ゴーストは作成可能です。
 dic2以降は削除しちゃっても構いません。

 ……ま、それだけじゃ寂しいという場合は続きを読んでください。
 ここまで丁寧な解説はないけど、多分わかるでしょう。調べてもわからないことは、掲示板で聞いてください。

 でも本当に、dic1といくつかのサーフェスだけでも、面白いゴーストは作れると思います。
 絵とネタがそこそこ揃い、ゴーストのキャラクターも立ったなら、そこで公開しちゃって構わないでしょう。あとは、やりたいことから順番に、ゆっくりと追加・更新していけばいいだけです。
 ネットワーク更新って便利な機能もあることだし。
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